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4月の経常収支が2年ぶり赤字転落

2022-07-24 15:31:09 guanli 51

【ニューヨーク時事】29日の米債券市場で、2年物国債利回りが上昇し、一時的に10年物国債利回りを上回る「長短金利の逆転(逆イールド)」が起きた。

米中貿易摩擦が激化した2019年9月以来2年半ぶり。近い将来に景気が後退する予兆とされており、米連邦準備制度理事会(FRB)の急激な金融引き締めによる景気冷え込みを懸念する声が出ている。

 4月の商品収支の黒字は前年同月(49億5000万ドル)から20億ドル減り、29億5000万ドルにとどまった。  輸出額(589億3000万ドル)は半導体や石油製品などの好調に支えられ前年同月比11.2%増加したが、輸入額(559億8000万ドル)の増加率が16.5%と輸出の伸びを上回った。中でも原材料の輸入額(通関ベース)が37.8%急増した。石炭の増加率は148.2%、ガスは107.3%、原油は78.4%、石油製品は36.0%に上った。  サービス収支は前年同月の赤字(1億3000万ドル)から5億7000万ドルの黒字に転換した。  輸出貨物運賃の高止まりにより、輸送収支の黒字が17億6000万ドルと前年同月(6億5000万ドル)から拡大した。旅行収支は前年同月と同じ5億9000万ドルの赤字だった。  給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は32億5000万ドルの赤字。外国親会社への配当金支払いの時期で、配当所得収支の赤字額が38億2000万ドルに上ったため。ただ、前年同月に比べると所得収支の赤字は6億7000万ドル、配当所得収支の赤字は13億4000万ドル、それぞれ縮小した。